才能と実力

自分の実力を知っているか。
持って生まれた才能は実力ではない。

小さい頃から何の努力や苦労もなく難なくできてしまったもの、例えば国旗や虫の名前を覚えたり算数の計算、または逆上がりや足の速さ。これら幼少期に友達達より秀でていれば、確かに有利だし自他共に天才だと持て囃されるのも当然だし悪くない。

しかしその中には成長と共に形(なり)を潜めてしまうものと残るものとがある。

自己の実力とはなんだろう。

実力とは1時(いっとき)のものではなくそのプロセスを自分が理解し、求められればそれを説明できること。その上で大体一定の成果があることが必要なんじゃないのか。

いわゆる、運も実力のうちだとか、奇跡的に勝ったことを批判するつもりはない。個人的にはそれも実力のうちだと思うから。だけど「僕はこうしてやりました」と自分の中の裏付けを自分が信用できなければ、これが自分の実力だという自信・確信は持てない。

よく、才能はあるのに発揮できないという言葉を耳にする。才能を裏付けてこそが実力。
昔は簡単にできた、やればできる、では実力の証明はできない。

才能あるね、実力あるねと言われること、それは憧れるよね。でも大事なのはプロセスを自分のものにできること。だから実力は安易なものでない代わりに、誰でも身につけることができるんだよ。

才能があっても放っておけば水の泡。勿体ないとは思うけど、その栄光を当てにせず、結局は地道に行く他ないのかもね。ただ、いつも言うように、高い実力に越したことはないけれど、身の丈に合った実力、それを自分が熟知して最大限発揮できることが1番だよ。