インプリンティング(刷り込み)からの脱却

GWは如何お過ごしでしたか?高速道路や観光地などではかなりの混雑もあったようでしたね。

自尊心を高める10のステップ」の書籍版はもう少しお待ちくださいね。

さて、久しぶりとなってしまいましたが短編を一つご紹介します。

インプリンティング(刷り込み)からの脱却

カルガモでよく知られるインプリンティング。生まれて最初に見たものを親だと思い、以後その跡を歩きその行動を真似し取り込む。
そして人間の子もまた、親のインプリンティングを受けている。基本的に生き物にとっては当たり前のこと。

親の行動様式を見習い、受け入れ、自分のものにしようとする。だけど一つカルガモと違う点は、人間の子はその親の価値観を通して自分のアイデンティティを構築し、親のそれから脱皮を図ろうとすることにある。

成功か否かの違いはあれど、それこそが「自分」という唯一無二の人間になる工程。されど親からの脱皮が、言う程スムーズでないと悩むのも人間。親のそれを基準とし自分仕様に変換しようとするとき、時に感情のコントロールに葛藤するのは自分の親の価値観の中に自分のルーツがあるからかな。

親からすればよかれと思って、或いは親に従え的封建型が我が子まで押さえつけている場面はよくある。その中で孤独や寂しさの葛藤を味わいながら自分の確立、アイデンティティを構築するのは楽じゃないよね。

当たり前のように過ごしていた親子時代から、他者・世間・社会を通して初めて分かること、そして出会う人、いいことばかりな筈もない。どう生きるかは自分の勝手で自分次第。だけど生きてる限り続くなら、迷ったら止まってみること。それがインプリンティングなのか自分らしさなのか、それを辿ってみると自分の輪郭は見えてくる。